高木浩光@自宅の日記 より、まず神話を作り、次に神話は崩壊した!と叫ぶマスコミ
私はジャパンネット銀行を使っているんですが、ここでは乱数表が使われています。
けれどもこれ、最初に一回発行されて、そのままなんですよね……。更新もなんにもありません。乱数が16個で、一回に4つの入力を求められますから、最低4回分のキャプチャとキーロガーのデータがあれば、それで十分なのです。
もちろん、こうしたロックが多ければ多いほど「より安全」ではあるのですが、決して絶対ではありませんし、その安全性は神話と名付けるほどのものでは当然ないわけです。
安全性だというなら、銀行のATM機能をパソコンに出張させること自体が危険なのであり、最初っからその分の危険性を割り切った上で、自身の納得できる範囲の危険性を受け入れるしかないのです。そこに神話が入り込む余地はありません。
もっとも、銀行は正直にそうとは書けないんだよね。そういう真実を知らされると、預金者が不安がって別の真実を知らせない銀行に逃げちゃうから。
まぁ、大抵マスコミが名付ける「神話」というのは事後的に付けられ、しかもその根拠すら怪しいわけで。
昔から犯罪は少なくないのに「安全神話が崩壊した」だの、水俣病やイタイイタイ病などの水にまつわる公害がちょっと前にあったにもかかわらず、マンションの貯水槽の問題などが出てくると、突然「日本の水の安全神話が崩壊した」だの言いたれる。
所詮、日本の大手マスコミは煽動が仕事なのであって、真に受けるほうがバカなのです。