01:読書会用

『搾取される若者たち』阿部真大

「労働問題は学者のメシの種じゃない」 現実に搾取される側の人間としてこの本を読んで感じたのは、怒り半分、呆れ半分。 だが、それは決して、著者の示すような、仕事への執着こそが搾取構造を生み出す不平等なシステムに対してではなく、著者に対してだ。 …

 『冠婚葬祭のひみつ』斎藤美奈子

日本の歴史修正主義者がいう「伝統」などというもののほとんどが、第二次世界大戦前後の慣習に過ぎないというのは、もはやお約束のような話だが、それはどうやら冠婚葬祭も同じらしい。 冠婚葬祭は、さも伝統と風格を重んじるようなイメージを浮かべながら、…

 『児童虐待』川崎二三彦

複雑化していく現代社会、親が自分の子供に暴力を振るう児童虐待の件数が増えている。 そうした中、児童救済のための機関である児童相談所の仕事も増えており、「児童の安心安全」を求める社会からの期待も今までになく大きなものになっている。 しかし、法…